2026年07月22日
ー健診で『気になる』と言われた方へー
健康診断で、「尿に異常があります」「腎機能が少し低下しています」
「血圧が高め」と言われたことはありませんか?
体調も悪くないし、ついそのままにしてしまう・・といった方も多くないかもしれません。
腎臓の働きが低下した状態が続くと「慢性腎臓病(CKD)」と呼ばれます。
実は、日本では成人の8人に1人が該当するといわれており、とても身近な病気です。
ただ、腎臓は悪くなっても初期にはほとんど自覚症状がありません。
そのため、健康診断での「尿蛋白や尿潜血」「腎機能低下」が、CKDの早期発見の大切なサインとなります。
尿の異常は、一時的なこともありますが、繰り返し指摘される場合には注意が必要です。
特に、「尿蛋白」は通常尿には漏れ出ない蛋白が、腎臓に負担がかかり出てきてしまっていることになります。
「再検査」と言われた方は、そのままにせず、一度きちんと確認してみましょう。
健診では、(1+)や(±)などの簡易的な結果しか出ないことが多いですが、病院の検査では、実際の尿蛋白の量など調べることで病的なものか判断します。
腎臓には細かい血管が多くあります。血圧が高い状態が続くと、動脈硬化がすすんだり、腎臓にも負担がかかったりします。
一方で、腎臓の働きが低下すると、血圧が上がりやすくなります。このように、血圧と腎臓にはとても深い関係があります。
そのため、高血圧の治療は、単に血圧の数値を下げるだけではなく、将来の腎臓や血管を守ることにもつながります。
腎臓の病気や高血圧は、「症状が出てから」ではなく、“健診で気づいた時”がはじめどきです。
「ちょっと気になるな」と思ったタイミングで、どうぞお気軽にご相談ください。
2026年7月1日
田村クリニック・南大沢メディカルプラザ
腎・高血圧内科
松永 優里恵
日本腎臓学会腎臓専門医
日本専門医機構認定 内科専門医