2022年10月14日
脳梗塞は脳血管が詰まり、脳細胞が死んでしまう病気です。重篤な後遺症が残ることがあり、大きな脳梗塞では命を落とすこともあります。
突然、呂律が回らなくなった、目が見えなくなった、手足が動かなくなった、意識を失って倒れたといった症状は、脳梗塞による症状の可能性があります。脳梗塞かなと思ったら、早期治療が非常に重要となるので、迷わずにすぐに救急車を呼んでください。
脳梗塞のリスクとして、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病、心房細動など心臓の病気、飲酒、喫煙などがあります。特に高血圧が長く続くと、動脈硬化が進行し、やがて脳の血管が詰まって脳梗塞になります。 これらのリスクに当てはまる方は、頭部MRIや頸動脈エコーなどの精査を施行することをお勧めします。
また過去に脳梗塞を起こされた方も、定期的に脳の検査を行うことが大切です。普段からかかりつけ医に受診し、高血圧や高脂血症の管理を行い、脳梗塞の再発予防に努めることが大切です。当院脳神経外科でも対応しておりますので、ぜひ受診してください。
角藤 律
日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医