2024年02月14日
頭痛には一次性頭痛と二次性性頭痛があります。
一次性頭痛は片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、などがあり、慢性的に繰り返し起こる頭痛です。
これらの頭痛は生命に関わる事は基本的にありませんが、適切な投薬により症状は改善しますので、ぜひ脳神経外科を受診してください。
二次性頭痛は、原因となる病気があって起こる頭痛です。 くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、髄膜炎、脳炎など脳に異常があることにより引き起こされる頭痛です。
その中でも くも膜下出血 による頭痛は、生命に関わる代表的な頭痛です。くも膜下出血の典型的な症状としては、「突然の激しい頭痛」で発症し、意識障害や嘔吐を伴うことも多いです。この場合は、すぐに救急車を呼んでください。
くも膜下出血の原因は、脳血管の瘤の破裂によるものが多いです。高血圧、喫煙歴、過度の飲酒、親族にくも膜下出血を起こした方がいるといった事項に当てはまる場合は、瘤ができやすいです。その為、頭痛がある場合には脳神経外科を受診するなどし頭部MRI検査を受けることをお勧めします。
角藤 律
日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医