医療法人社団 めぐみ会

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ドクターズコラム

2009年9月 1日

「うつ」と「せん妄」について

今回は、認知症状と間違われやすい「うつ」と「せん妄」についてお話ししたいと思います。 

「うつ」状態は、老年期に多く、眠れないなどの自律神経症状を強く訴えます。「せん妄」とは、軽い注意力低下の状況から幻覚をきたし、落ち着きがなくうろうろするような状態になることを言います。夜間に悪化することが多いようです。しかし、認知症にこれらの状態が重なってくることもありますので、診断は難しいことが多いです。 

わかりづらい症状の違いを状態によって分類してみました。以下に、(1)認知症 (2)うつ、(3)せん妄の順番で、簡単に示していきます。 

・症状の出現した時期 

(1)ゆっくり進行するため、時期の特定は難しい。
(2)多くは何かのきっかけがあった後で、週、月単位。
(3)数日前からなど、比較的はっきりしている。 

・患者様の症状の訴え方 

(1)多少の物忘れの自覚はあるが、生活に支障を来たしていることに気づかず、ごまかす。
(2)物忘れのことを強調する。
(3)一定した表現がない。 

・注意力 

(1)簡単な数字の復唱や質問には対応でき、日内での症状の変化はない。
(2)注意障害はなく、日内の変化は一定しない。
(3)集中力がなく、日内の変化も大きい 

・記憶

(1)記憶の障害と生活の障害がほぼ一致していて、最近の記憶障害が主体。
(2)記憶の障害は軽く、生活の障害が強い。最近と昔の記憶障害に差がない。
(3)記憶の障害は軽く、生活の障害が強い。 

・睡眠 

(1)睡眠障害はあまりない。
(2)寝付きや途中で目が覚めるなど多い。
(3)夜間にせん妄になる。

何となく症状に違いがあるのかなとお気づきいただければ幸いです。皆様が個人で判断することは難しいと思われますので、当院へお尋ねいただきご相談ください。前もってご家族様に受診いただき、状態を伺っておいて、次回に患者様と一緒に来院いただき、診察を受けていただくことが時間的にもスムーズに行えると考えております。「悩んでらっしゃる方」、「違うかもしれないけど、心配だ」という方、まずは質問がてら、お気軽にいらしてください。ご相談にのらせていただきます。

脳神経外科:稲次 忠介

担当クリニック:田村クリニック、南大沢メディカルプラザ

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