医療法人社団 めぐみ会

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ドクターズコラム

2015年2月27日

骨粗鬆症

  骨粗鬆症という言葉は、新聞や雑誌そしてテレビなどで良く耳にする言葉です。女性は50歳前後になるとホルモンの影響で骨を作るカルシウムの吸収が悪くなり、70歳に至っては2人に1人が骨粗鬆症になっています。過度な減量をした人は20歳代から骨の量が減ってしまうこともあります。男性でも最近は運動量の減少から、また消化器等の病気や手術をした人では早期から骨粗鬆症が起きてきます。

 では骨粗鬆症にはどんな症状があるのでしょうか。最近急に身長が縮んできた。背中や腰が曲ってきた。腰がいつも重だるい。こんな方は要注意です。骨の量が減ってくるとちょっとした転倒から手首・脊骨・大腿骨の付け根の骨折(大腿骨頸部骨折)を起こします。現在日本の骨粗鬆症人口は1300万人といわれ、年間に16万人が大腿骨頸部骨折の手術を受けています。

 NASAのデータによると、無重力の中で生活をしている宇宙飛行士の骨強度は1カ月の宇宙の滞在で2.5%減少し、6か月の滞在では15%も減少します。健常な若い人でも負荷のかかる運動をしないと骨の量はどんどんと減ってしまうのです。このことは如何に運動が骨の強度に対して大事であるかがわかります。         

そして若田光一宇宙飛行士は適度な運動とともに、骨粗鬆症の治療薬であるビスフォスフォネートを毎週1回服用して骨量はほとんど減らなかったといわれています。日頃からカルシウム(牛乳や小魚)やビタミンD(魚やキノコ)などを摂るように栄養のバランスを考え、適度な運動と日光浴そして骨粗鬆症の薬の活用が大切だと思います。 

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