めぐみ会の在宅医療とは

葉安らげる自宅で 家族に見守られながら


 めぐみ会では、本院である田村クリニック開院当初より、私が医療の柱の一つとして位置付ける在宅医療に力を注いで参りました。 患者さんの中には大病院のベッドよりも、安らげる自宅で家族に見守られながら静かに療養したいと思う人も少なくありません。そういう方たちに安心して自宅療養生活を 送ってもらうためにも患者さんと密接にかかわることが診療所の使命と感じ、それを次々に形にしてきました。



t田村理事長

葉安心して医療を受けられるために


 在宅医療の現場では、様々な相談は主治医や訪問看護師とのパイプ役でもあるケアマネジャーにすることになります。「主治医」「実際に訪問看護に入る訪問看護師」、「一緒に日ごろのお世話をするホームヘルパー」、そして「ケア全体をアレンジするケアマネジャー」とひとりの患者さんにはいろいろな人間が関わっていきます。しかし、それらの人々がバラバラに仕事をしていたら効率が悪いし、矛盾したことをすれば、患者さんも戸惑ってしまいます。私たちめぐみ会では、一つのチームとしてひとりの人を支える体制をぜひとも作るべきだと考えました。



葉チーム力で、患者さんの気持ちに
応えていきたい


 めぐみ会では現在、3つの診療所にそれぞれ所属する10人の医師がチームを組んで在宅医療に携わっています。設立当初からオンコール体制をとり、 在宅医療を実施している診療所には居宅介護支援事業所を併設、医療コーディネーターである医療スタッフや、ケアマネジャーを配置して医師とケアマネジャーとの連携を迅速に対応できる体制を取っています。通常、ケアマネジャーといえば訪問看護や訪問介護などを統括することが主な役割ですが、めぐみ会のケアマネジャーは、訪問診療もコーディネートしています。在宅医療と介護の連携は、在宅医とケアマネジャーのコミュニケーションがうまくとれているかどうかによるところが大きいです。その考えのもと、在宅医療とペアで居宅介護支援事業所も設置しています。 めぐみ会のケアマネジャーは、在宅医療を手がける3診療所を統括する在宅医療チームの一員であり管理事務部門も兼ねており、ケアプランの作成のみならず、患者さんや家族、連携している介護事業所との細かな調整や連絡といった役割も担っています。そしてまた、周囲の介護事業所との連携体制構築を重視しています。外部との連携においても、めぐみ会医療コーディネーターやケアマネジャーが橋渡し役となり、在宅チームと地域の介護事業者様とのスムーズなコミュニケーション実現しながら、迅速に患者さんの気持ちに応えられる様より良い医療を提供していきたいと考えています。


医療法人社団めぐみ会 理事長
田村 豊