医療法人社団 めぐみ会

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ドクターズコラム

2013年9月30日

秋ばてと漢方

 今年の夏は例年以上に暑く、東京でも猛暑が続きました。皆様お体の調子はいかがでしょうか。
 今回のテーマは「秋ばてと漢方」です。夏ばてはよく聞きますが、秋ばてはあまり聞き慣れない言葉かもしれません。しかし、猛暑が落ち着いたのになぜか体調が良くないと感じられたことのある方はいらっしゃると思います。その現象が秋ばてと呼ばれるようになり、新聞等メディアで紹介されることもあります。

 そもそも夏の暑さで、どうして人は体調を崩すのでしょうか。それは外が暑くても体温を一定に保とうとするために、発汗し水分やエネルギーを放出します。また、冷たい飲食を好むために胃腸が冷え、消化器機能が落ちて栄養状態・バランスが悪くなります。さらには自律神経系も乱れて、様々な症状が出ます。具体的には、全身の倦怠感、思考力低下、頭痛、微熱、めまい、食欲低下、胃痛、下痢などが起きます。これらの症状が夏に出れば「夏ばて」、秋になっても続くと「秋ばて」となります。

 では、この秋ばてを治す方法はあるのでしょうか。自然と治る人もいるとは思いますが、やはり長引く症状で悩む人も少なくありません。西洋医学では、胃腸の調子を整える薬や頭痛薬はありますが、倦怠感をはじめとする様々な症状に有効なのは漢方治療です。漢方というのは、体質のバランスが乱れている状態を整えてあげることで体調不良を治すのが本来の役割です。もしこれまでに一度も漢方を飲んだことの無い方がいらしたら、漢方の良さを実感して頂ければと思います。また、夏の体調の乱れを残しておくと冬の冷えなどの不調につながる可能性もありますので是非ご相談にいらしてください。尚、漢方診療は原則予約制ですので、必ず事前に電話で予約をお願いします。

リウマチ膠原病内科:高橋英吾

担当クリニック:田村クリニック

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